ヘルスケア情報を個人に集め、個人が自分の意志と権限で、企業、産業横断的に流通させる社会の創造
目次
インタセクトの活動
インタセクトは、設立以来システム開発を行っています。2016年ごろからヘルスケア分野での活動を開始し、東京大学、大阪大学、ニューチャーネットワークスらとの新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)への共同提案を経て、「ヘルスケアIoTコンソーシアム」を設立しました。コンソーシアムでは主に「健康情報を企業、産業横断的に流通させるセキュアなIoTプラットフォームの構築」を担当しています。さらに2017年には大阪大学に健康情報工学共同研究講座を設置するなど、活動の幅を広げています。
ヘルスケアIoTコンソーシアム
ヘルスケアIoTコンソーシアムは、個人の健康・行動・環境などのデータを個人に集め、個人の権限で管理・運用・活用する「データ流通インフラ」と「IoTプラットフォーム」の構築、それにより個々人が「健康意識を高め行動変容を起こす」ことで生活の質を向上させる社会を目指しています。そのためのヘルスケア関連産業の活性化や新規需要の創出支援、さらには、国民医療の経済性向上を目的とした産業横断的組織です。東京大学、北海道大学、広島市立大学、株式会社ニューチャーネットワークス、インタセクト・コミュニケーションズ株式会社などが中心となり、2016年9月に設立しました。
ヘルスケアIoTコンソーシアムでは、以下の3つのミッションを掲げています。
健康情報を企業、産業横断的に流通させるセキュアなIoTプラットフォームの構築
個人がヘルスケアデータを提供し、自身の健康増進の為に行動変容を起こす動機となるサービスの提供
インタセクトでは、自社のシステム開発とIoT技術のノウハウを活かし、ヘルスケアデータを流通させるセキュアなIoTプラットフォームの構築を中心に活動を続けています。
大阪大学との共同研究
2017年4月〜2022年3月、大阪大学基礎工学研究科内に健康情報工学共同研究講座を設置し、健康リスクの予測とその制御(行動変容)に関する研究と技術開発を行いました。
共同研究講座では、腕時計型スマートウォッチなどのウェアラブル端末を用いて生体情報を収集する仕組みを構築すると共に、収集したデータを利用者の健康状態の把握や疾患発症の予測に結び付けられるような解析手法について学びました。
現在も引き続いて、大阪大学大学院基礎工学研究科の清野研究室(清野健教授)との共同研究を進めています。
健康経営を目指して
企業における健康経営は、従業員の健康促進と組織のパフォーマンス向上に不可欠です。健康な職場は生産性を高め、従業員の満足度やモチベーションを向上させます。予防プログラムやテレメディシンの導入により、健康リスクの管理が可能となり、医療費削減にも寄与します。また、企業の社会的責任としても位置づけられ、従業員の健康は組織の持続可能な成功に直結します。
IntaHealthは、インタセクトが開発したヘルスケアアプリです。ウェアラブル端末を用いての活動量の取得に加えて、体重、血圧、血糖値、食事などの入力を可能にしています。様々な健康情報を集め、ビッグデータとして蓄積・解析して、健康の維持促進のための情報を利用者にフィードバックできる、そのようなプラットフォームの構築を目指しています。