実施の背景と実施内容
国内大手金融機関におけるスマートフォン向け口座取引アプリの開発において、当社のテスト自動化ソリューションを導入。手動で実施していた回帰テストを自動化することで、テスト工数の大幅な削減を実現しました。
操作手順の記録によるテストシナリオの自動生成と、多端末での同時実行により、大量のテストを高速かつ高精度に実施。さらに自動レポート化によりテスト工程の効率化と品質向上を両立し、ヒューマンエラーの排除と不具合の早期検知を実現しています。結果として、開発効率の向上とリリースサイクルの短縮に寄与しました。
プロダクト概要
スマートフォンアプリのテスト工程を自動化し、手動では時間を要するテスト作業を高速かつ正確に実行するテスト自動化基盤です。
操作手順を記録することでテストシナリオを自動生成し、複数端末に対して同時に実行することが可能です。これにより、繰り返し発生するテスト作業の効率化と品質の安定化を実現します。
主な特徴は以下の通りです。
・テストの高速化・効率化
数十台規模の端末を同時に稼働させることで、手動テストと比較して短時間で大量のテスト
ケースを実行可能です。また、操作を一度記録することで同一シナリオを繰り返し自動実行できる
ため、テスト工程全体の効率化を実現します。
・品質の安定と向上
定義された手順を正確に繰り返すことでヒューマンエラーを排除し、一貫性のある検証が可能
です。これにより信頼性の高いテスト結果を確保します。
・テストの強化(不具合の早期発見)
機能追加や改修に伴う既存機能への影響(ノンデグレード)を自動的に検証し、不具合を早期に検知することが可能です。
・多端末での検証
Android・iOSの異なる機種やOSバージョンに対して同時にテストを実行でき、端末差異による不具合も網羅的に確認可能です。
・定額モデルによるコスト最適化
時間従量課金型のクラウド端末サービスとは異なり、定額での利用が可能なため、利用頻度に応じたコスト増を抑えながら継続的なテスト運用を実現します。コスト面においても導入しやすい構成となっています。
▼レポート画面

具体的な導入効果
・テスト工数削減とテスト期間短縮の両立
金融機関の口座管理アプリにおいて、テスト工数を約1800時間から600時間へ削減し、さらに複数端末での同時実行によりテスト期間も半減しました。
・品質向上(不具合検知精度の改善)
ヒューマンエラーの排除と多端末検証により、不具合検知精度が向上し、従来の人的テストでは
見落とされていた不具合を検知できるようになり、検知漏れが「10件→0件」に減少したケースも確認できました。
・多端末対応による品質担保
画面サイズや端末差異によるレイアウト崩れなど、人手では網羅が難しい検証を自動化により対応。
・運用効率の向上
テストの自動実行とレポート出力により、継続的かつ効率的なテスト運用が可能となりました。
今後の取り組み
本取り組みを通じて構築したスマホアプリ向け自動テスト基盤をもとに、当社では今後さらなる機能拡張と適用領域の拡大を進めてまいります。
本ソリューションは金融分野に限らず、ゲーム、小売、サービス業など、スマートフォンアプリを活用する幅広い業種に適用可能であり、今後はさまざまな分野への展開を推進してまいります。
・テスト対象領域の拡大
スマートフォンアプリに加え、Webサービスや各種システムにおけるUIテストへの適用を視野に入れ、より広範なシステムに対応可能なテスト自動化基盤の構築を進めます。
・自動化技術の高度化
テストシナリオの生成や運用効率の向上に向け、自動化プロセスのさらなる高度化に取り組み、継続的な品質改善と運用負荷の軽減を目指します。
・テストプロセスの標準化と展開
これまでの実績をもとにテストシナリオや運用手法の標準化を進め、さまざまな業種・業態への展開を通じて、テスト工程全体の効率化と品質向上に貢献してまいります。
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